ノーベル賞の山中先生の話題が持ちきりですね。父がiPSアカデミアジャパンと言う京大のiPS細胞関係の会社の取締役をやらせていただいている関係で、以前よりお名前を聞いていた山中先生の受賞はとても嬉しいニュースでした。父もずっと「これからの医学は細胞での治療と言う飛躍的な時代を迎える」と言い続けていました。素晴らしい事ですね!
そのニュースに触れて、お店やお花とは関係の無いかもしれませんが、私がちょっと最近考えた事を。
山中先生は、はじめに志した整形外科の道で手術がうまく無いと言う挫折を味わい、道を変えて進まれたとの事でしたね。
その話を聞いて、「自分を知る」と言う事、そして「自分の価値の発揮できる場所を見つける」事の大事さを改めて考えました。
私自身は、優秀な人が周りに多く、その中での落ちこぼれ者。「努力が足りない」と言われ続けて育ちました。ところが、もともと性格が楽天家の上に若気のいたり的な根拠の無い自信を持っていて、バブル世代の妙な「なんとかなるわ」思考?であれこれとあまり心配しない性格なので、大きな壁と感じるような事は正直あまり経験した事がありませんでした。
それが自分でお店を経営するようになり、大人になったからでしょうか、震災などのショックもあったかもしれないのですが、ここ数年は何か起こった時に自分を「足りない者」として考えてしまうようになり、変なスパイラルに入ると「出来ない自分」を責め続けて苦しくなる、と言う癖が付いてしまっていました。
最近になってやっと少しづつ「自分を許す」と言うような事が少しづつできて来たような気がしています。それは、自分とはどういう人なのか?と、立ち止まって客観的に見てみる。すると、「こういう人間かな。」とちょっと自分が理解できる。自分を良く知る友人などと話してみて、確認してみる。すると意外な自分の弱点や逆に良い所も見えて来る。そんな事でした。こんな年になって、自分なのに、自分自身をあまり知らない面もある事に気付いたりします。そして、自分を知ると、自分を許す事も出来るようになり、人の事も許せる事にも気づきました。
壁にぶつかった時に「努力が足りない」とか「弱い」「能力が低い」とネガティブな方向に考えがちな私なのですが、山中先生の話を知って、そうでは無く、「自分には向いていない」と考え、改めて自分のやるべき事、やれる事を優先的に考える思考って大切だなと改めて思ったのです。
壁は「乗り越えるべき物」では無い可能性も大いにあると言う事ですね。
そしてもう一つ、自分の事を振り返ってみると人生の一番大きい分岐点は30歳で、上京して花屋に就職した時でした。その分岐点を間違えなくて良かったな。。と、心から思うのです。大きい決断でしたが、勢いってコワイですよね。笑
でも、その決断が無ければ今の私もGINKGOと言う店も無いわけですから!
さて、この先にはどんな分岐点が待っているのでしょうか。
山中先生の座右の銘は「VW」、ビジョンと努力(Work Hard)だそうです。努力はもちろんビジョン、方向性の選択の大事さを改めて考えさせられている今日この頃です。
★ご注文は、ネットショップからどうぞ!→
GINKGO WebShop★