14日土曜日は以前勤めていた老舗花屋の大先輩の息子さんの結婚式でした。
早川チーフはその老舗花屋の創設時からいる一番の大先輩。入社して何ヶ月は口も利いてもらえない、昔からの職人かたぎの厳しい厳しい先輩でした。強面なのにお花を活けると繊細で素晴らしく上手く、ジャパンカップ優勝者も師と仰ぐ知る人ぞ知るお人。皆、この先輩の背中を見ながら育ちました。
リタイアしてからはアルバイトで某有名レストランのお花の活けこみをしたり、ふらりとギンコにやってきて一緒にお茶をしたり、時には色んなお手伝いまでしてくれる良き先輩であり、山岡の釣り仲間でもあります。
そんな先輩の息子さんの結婚式です。
私は会場とブーケを担当させていただき、先輩は「かがり火」と言う伝統的なお祝いのデコレーションを息子さんの門出に製作しました。本来は一対つまり二つをエントランス両側に置くものですが今回は高砂の後ろに大きくひとつです。青竹を組み、その上にまた竹で編んだ籠が乗っており、そこに花を大きく生けるものです。
本来は「火」と言うくらいなので赤や黄色の派手な色で作る物なのですが、会場のお花が白とグリーンになったので、合わせて白とグリーン少しパープルのお花でお願いしました。松や垂れ柳、蘭、ダリア、アジサイなどが入っています。すばらしく豪華ですね~~!
私が担当させていただいた、高砂のお花はたっぷりの白いダリアや少し珍しいグリーンのトルコキキョウやアジサイ、早春を感じさせるスイートピー、そして松が二種類入っています。
卓上のお花もメインのお花に合わせてピンポン菊やダリア、シキミアに松を少し入れて作りました。
活け終わってホッとしている先輩。経験豊富な大先輩が今回は緊張しているのが感慨深かったです。一ヶ月以上、花の内容や材料についてあれこれ悩み、今週は私と一緒に市場へ二回も足を運び花を選びました。「かがり火」製作の時は新郎もお手伝いして、親子仲良くお花を生けていました。
夜遅い撤去をお手伝いして、帰る車内での言葉は「明日はゆっくり寝られるな・・・」でした。早川チーフ!お疲れ様でした。特別な特別な「かがり火」はお二人の心に残る素晴らしい明かりとなって灯り続ける事でしょう!そして諸先輩方を差し置いて、私めに素晴らしい門出のお花を担当させていただきありがとうございました!
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